酒道具・美酒佳肴・展観。佳き縁(えにし)を繋ぐ、その徒然。また酒席十二相。その芯は遊び(あすび)の心意気。


by drink-style
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器の形とはかくも様々でありますが、
掌に納まるその按配こそが精髄であると言っても過言ではありますまい。

抹茶茶碗であれば、作行きに心魅かれるのは碗に触れ茶を嗜むその時でありましょう。
それがぐい呑みであれば、一献毎に感じる愛おしさでありましょう。
ぐい呑みが「掌中に納まる抹茶茶碗」と云われる所以は、
そんなところにあるのではないでしょうか。

器にしても料理にしても、手を通して良さや味わいが伝わり、感じ、
魅力に触れることとなります。
それは手を通さねば本当の深みを知ることが出来ないということでもあります。

殊更に云うまでもなく、焼き物とは土と炎の鬩ぎあいが造り上げるもの。
そして、そこに在るべくして欠かせない存在が陶人(すえひと)なのです。
その意が注がれた土は窯の中で炎群に包まれ、生まれ変わるのです。

当然至極のことですが、それが名陶茶陶であろうと日々の器であろうと、
その"手"を経なければ何も生まれはしないのです。

陶人が紡ぎだす器は"手"で作られ、
それぞれに込められた心意気は三調子の均整を生み出し眼前に現れます。
私たちはそれを"手"に取り味わうわけですから、
器の魅力が琴線を震わすことは想像に難くありません。

※三調子:居姿・色調・肌触。

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by drink-style | 2015-06-12 17:05 | 酒道具